「御日拝所」から秋の庭園観賞を  日光田母沢邸で特別公開

下野新聞
2018年10月16日

 日光市本町の日光田母沢御用邸記念公園は15日、大正天皇が使用した御用邸2階「御日拝所(ごにっぱいじょ)」の特別公開を始めた。紅葉する庭園の眺望を楽しんでもらうため、初めて秋に公開。紅葉は下旬に見頃を迎えるという。11月14日まで。

 御日拝所は皇居方面の南側を向いており、大正天皇が歴代天皇などを祭った宮中三殿を遥拝した。数年に1度だけ室内の特別公開が行われている。

 庭園にはカエデ類40~50本やツツジ類があり、ピーク時には園内を赤や黄の紅葉で彩る。初日に訪れた観光客たちは、紅葉が始まったオオモミジなどの木々や、数寄屋風の意匠が特徴の建物に見入った。那須塩原市豊浦、主婦高根沢豊子(たかねざわとよこ)さん(61)は「大正天皇が日拝した歴史に思いをはせ、庭園の景色に見入った。紅葉の最盛期にまた来たい」と話した。