《茨めん》天ぷらせいろ ひぬま茶屋(水戸市)

茨城新聞
2018年9月2日

そばとは思えない麺の白さに驚く。「そばは素材そのものの味が出る。粉が一番大事」と店主の平塚治夫さん。透明感のある端正なそばは、一番粉と呼ばれるソバの実の中心部分だけを使う「更科(さらしな)系」。しかも、つなぎを使わないそば粉100%。品質のよいそば粉は福島県会津坂下町産。市販されておらず、そば打ちを習った道場から取り寄せる。真っ白できめが細かく、玄そば45キロから20キロしか取れないという。腰があり滑らかで喉越しがよいそばを生かすために、そばつゆの味は濃くならないように工夫した。

「そば好きじゃなかった」と言う平塚さんは福島県で出合った会津のそばに魅せられ、同町のそば道場に弟子入り、1997年に田園風景が広がる涸沼近くに店を構えた。決して立地条件はよくないが、口コミで広がり「ここのじゃないとそばを食べた気がしない」と通う常連客も多い。

抹茶塩で食べる天ぷらはハゼ、大葉と大和芋、ヒメタケ、カボチャなど7種類。「青物はモロヘイヤやタラノメなど季節で変わる」。全部のそばのメニューに手作りの刺し身こんにゃくといなりずしが付く。「つけ鴨せいろ」も人気だ。開店以来、値段も味も変えていない。「そばのように細く長く続けたいね」

水戸市下入野町1227の2
月曜定休(祝日の場合は火曜)
午前11時~午後2時(そばがなくなり次第終了)
(電)029(269)1270

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