勇壮に「提灯まち」 鹿島神宮、秋の祭典開幕

茨城新聞
2018年9月2日

鹿嶋市宮中の鹿島神宮で1日、秋の祭典が幕を開け、例祭や神幸祭(じんこうさい)が厳かな雰囲気の中で執り行われた。周辺では、山車の引き回しや数百個のちょうちんを飾った青竹を境内へ運ぶ勇壮な「提灯(ちょうちん)まち」の奉納神事が繰り広げられ、多くの見物客でにぎわった。

同日午前10時からの例祭は、神宮で最も重要な祭典。神社本庁の献幣使(けんぺいし)を迎え、氏子総代や地域の関係者ら約500人が見守った。夜には神幸祭があり、祭神の武甕槌大神(たけみかづちのおおかみ)を分霊したみこしを中心とした行列が出た。

神幸祭に先立ち、周辺道路では大人形を載せた山車5台が祭りばやしを奏でながら巡行。神様の道を照らす明かりとして、氏子たちがちょうちんを奉納する「提灯まち」の神事では、ちょうちんが飾られた青竹を若衆が勇ましく揺らしながら門前町を行進した。

提灯まちの運営に当たる鹿島神灯(しんとう)鯰会の長岡仁会長(43)は「平成最後の提灯まちなので、みんなで息を合わせ盛り上がりたい」と話した。

2日は、同神宮で行宮(あんぐう)祭と還幸(かんこう)祭が行われる。

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