駅名ロゴに地域色 湊線駅名標にグッドデザイン賞 ひたちなか海浜鉄道

茨城新聞
2015年10月12日

ひたちなか海浜鉄道(ひたちなか市、吉田千秋社長)が運行する湊線の駅名標が2015年度のグッドデザイン賞に選ばれた。駅名標の同賞受賞は初めて。全10駅に設置されている各駅名標には、アンコウや古墳など各地域の特色がデザインに反映されており、同社は「地域の魅力を取り込み、沿線の活性化につながれば」と期待を込める。
湊線は利用者減などにより一時、廃線の危機に陥ったが、8年に第三セクターとして再スタートした。全14・3㌔の路線には計10駅を備える。今回受賞した各駅の駅名標は9年にデザインを一新。デザイナーの小佐原孝幸氏が考案した駅名のロゴマークに変更した。
文字には史跡や特産品など、各駅周辺の特色を取り込んだ。例えば「勝田」は同社シンボルマークの曙光や駅前のビル、「金上」は陸上自衛隊勝田駐屯地にちなんだ航空機と戦車、本社のある「那珂湊」は史跡の反射炉やステンレス製気動車などをあしらっている。
同社はこうした取り組みにより、利用客の増加や沿線地域の活性化を狙う。鉄道を利用する住民へ地元に対する愛着を呼び起こすとともに、観光客などへ向けた沿線広告としての効果も見据える。吉田社長は「権威ある賞をいただいたことで、取り組みが認められた。乗客に地域の魅力をアピールできれば」と話す。
グッドデザイン賞では「乗客や市民の地域を見る目を育む、新しいコミュニケーションデザイン。独特なデザインが興味を喚起し、従来の役割を超えて地域アイデンティティーの創出をもたらしている」との評価を受けた。
同賞は1957年に創出された総合的なデザイン評価・推奨運動。受賞件数は累計で延べ4万件以上に上り、15年度は909社の1337件が選ばれている。

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