十二単、人間国宝の紬、養蚕道具… 絹の里20年、多彩な展示 21、22日は入館無料 高崎

上毛新聞
2018年4月16日

開館20周年記念企画の一環で、県立日本絹の里(茂原璋男館長)の第82回特別展「収蔵品展」が13日、高崎市金古町の同館で始まった。絹製品や養蚕関連の道具、教本など館内で保管する約100点が集められ、来場者が見入っている。5月21日まで。

会場には着付けられた状態の優美な十二単(ひとえ)をはじめ、滋賀県出身で重要無形文化財保持者(人間国宝)の志村ふくみさんによる紬織(つむぎおり)「榛名」、独特な雰囲気を醸すインドやウズベキスタンの民族衣装が目を引く。この他にも、蚕棚や給桑台といった用具、明治時代の養蚕教本が並んだ。
同館は蚕糸業振興の拠点として1998年4月にオープンし、24日で開館20周年を迎える。節目を記念して4月から5月にかけて、関連イベントを行う。21、22の両日は入館料を無料とし、屋外で桑ジェラートや豚汁などを配る。
担当者は「多様な絹製品を展示しており、見応えがある。今後も引き続き、さまざまな角度から絹の良さを紹介していきたい」と話している。
午前9時半~午後5時。毎週火曜休館。一般200円、大高生100円、中学生以下無料。問い合わせは同館(☎027・360・6300)へ。

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