鉾田-空港北が開通 東関東道

茨城新聞
2018年2月4日

東関東自動車道の鉾田インターチェンジ(IC)-茨城空港北IC間(8・8キロ)が3日午後3時、開通した。鹿行地域から水戸や北関東方面へのアクセスが向上し、農産物輸送の利便性なども高まる。

開通したのは鉾田市飯名から茨城町鳥羽田までの区間。用地取得費を含む総事業費は約265億円で、暫定2車線での供用開始となった。

東日本高速道路によると、開通によって鉾田市からJR水戸駅までの所要時間は約7分短縮される。さらに鉾田ICから3次救急施設「水戸医療センター」(同町)までの搬送時間も約18分短縮され、医療環境の改善にもつながるという。

現地で開通式典が開かれ、石井啓一国土交通相や大井川和彦知事、額賀福志郎衆院議員ら関係者約600人が出席。テープカットや通り初めで祝った。

石井国交相は「メロンなどの農産物の販売エリアの拡大や、茨城空港を利用する訪日外国人の広域観光周遊の促進など多くのストック効果が発揮される」と整備効果に期待を寄せた。

今回の開通で東関道の未開通区間は鉾田-潮来両IC間(30・9キロ)となる。ただ同区間の用地取得率は現時点で8割超といい、全線開通時期は決まっていない。

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