アーカスプロジェクト 作家の制作現場公開 26日まで守谷

茨城新聞
2017年11月23日

国際的な若手アーティストを招き、創作活動を支援する県の「アーカスプロジェクト」は22日、本年度の作家3組4人の制作現場を公開する「オープンスタジオ」をスタートした。守谷市板戸井の「もりや学びの里」で26日まで開かれている。初日の展示は体験やパフォーマンスなどがあり、さまざまなプログラムを展開した。

4人は、12月12日まで110日間にわたり同市を拠点に制作を続けている。欧州連合(EU)加盟後の母国の変化や移民に関心があるルーマニア出身のダニエル・ニコラエ・ジャモさん(30)は、2028年に紛争が起き海外移住を迫られるという架空の設定で、16~30歳の市民らが考えたストーリーを展示。同市の隠れた魅力を独創的な発想でPRするニュース仕立ての映像も展示した。

米国出身のカーティス・タムさん(30)は、地震や日本の信仰などと音の関係を調査。尺八や琴など伝統的な楽器やセミ、桜川市の鋳物工場で釣り鐘の鋳込みなど日本特有の音を中心に収録した「サウンド・ライブラリー」を制作。参加者は「細胞調律センター」と名付けられた部屋に横たわることで、重層的な音に包まれる感覚が体験できる。

2人組で参加するメキシコ出身のフリエッタ・アギナコさん(34)とベルギー出身のサラ・ドゥムーンさん(33)は、利根川の流れを変えた江戸・明治時代の改良工事や水域の歴史、民話などを調査。文献のほか、研究者や住民らへ聞き取りを行い、他者の視点を通した守谷の姿を物語としてレクチャーするパフォーマンスを行った。2人は「今日の参加者から聞いた物語を明日に反映し、作品は発展していく」と話した。

会期中は、アーティストによるガイドツアーなども行う予定。 

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