海外作家4人招く アーカスプロジェクト 守谷でレセプション

茨城新聞
2017年9月9日

国際的に活動する若手アーティストを招き、守谷市を拠点にした創作活動を支援する県の「アーカスプロジェクト」で、本年度滞在する作家3組4人の歓迎レセプションが8日、同市緑の国際交流研修センターで開かれ、約120人が交流を深めた。

同プロジェクトは、アーティストの創作活動を支援し、地域住民と交流してもらうのが目的。1994年から始まり今年で24年目。

今回は85の国と地域から過去最多の717件の応募があった。審査の結果、ルーマニア出身のダニエル・ニコラエ・ジャモさん(30)と米国出身のカーティス・タムさん(30)、メキシコ出身のフリエッタ・アギナコさん(33)、ベルギー出身のサラ・ドゥムーンさん(33)が選ばれた。

ダニエルさんは地域住民とワークショップなどを行い作品を仕上げる。カーティスさんは地震と日本文化の関係のリサーチなどを予定しているという。フリエッタさんとサラさんはグループで参加。利根川流域と人々の関係の歴史に着目するといい、「人々と交流し、地元の言葉や風景を壊さずに、訪問者の視点を生かした物語を2人で作りたい」と話した。

4人は12月12日までの110日間、同市内に滞在。活動の成果は同市板戸井のアーカススタジオで11月22~26日に発表する予定。

アーティストの審査を行ったゲストキュレーターの近藤健一さん(47)は「全員1980年代生まれ。若い世代ならではの新鮮な目で茨城や守谷を見てもらえたら」と期待を込めた。 

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