伝統的建物舞台に作品展 桜川・真壁で筑波大学院生

茨城新聞
2017年11月21日

桜川市真壁町に残る伝統的な建物を舞台にした筑波大学院生による現代美術展「窓に映る」が、同市真壁町田の酒蔵、西岡本店などを会場に開かれている。若い世代のみずみずしい感性と地域の歴史や伝統が融合したユニークな企画となっている。26日まで。

作品を展示するのは、筑波大学院で芸術を専攻する6人。西岡本店の酒蔵などでは、2014年から同大学院生による美術展が開かれ、4回目を迎えた。学生たちは地元住民のアドバイスを受けながら、展示場所の交渉なども担当。国の登録有形文化財となっている酒蔵や旅館のほか、空き店舗にも造形物や写真などで表現した作品を展示した。

斎藤太一さん(24)は築88年の「橋本旅館」と、伝承館隣の神武天皇遥拝殿に自筆の言葉を緻密に配置した作品を飾る。「地域の歴史を調べ直し、旅館に泊まり込んで制作した。街の人にも優しくしてもらった」と振り返る。岡本晃樹さん(27)は空き店舗で、特産品の石材を使い見る人が体感できる作品を仕上げた。普段は閉まっている店に作品を展示し、非日常を生み出す。「真壁は時間の流れがゆったりしていて好き。地元の人の話は面白く、新たなつながりも生まれている」と充実した表情を浮かべる。

西岡本店の西岡勇一郎社長(42)は「学生が街に来ることは地域の刺激になる」と歓迎。さらに「どの作品も歩いて見ることができる距離にあり、街歩きも楽しめる。アート展が外から真壁に来る人のきっかけとなれば」と話している。

展示は午前10時~午後4時。問い合わせは、西岡本店(電)0296(55)1171

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