世界的現代美術家の奈良美智さん 那須塩原に作品公開施設 11月9日、プレオープン

2017年11月3日

 強いまなざしで見つめる人物の作品で知られ、国際的に高い評価を得ている現代美術家奈良美智(ならよしとも)さん(57)が自らの作品などを公開する施設「N’s YARD」(エヌズヤード)を那須塩原市青木に新設することが2日、関係者への取材で分かった。今月9日にプレオープンし、来年3月に正式オープンする予定という。奈良さんの作品はニューヨーク近代美術館(MoMA)など国内外の主要な美術館に所蔵されているが、個人的な展示スペースを設けるのは初めて。「アートを活(い)かしたまちづくり」を進める同市にとっても朗報で、国内外から大きな注目を集めそうだ。

 奈良さんは1959年、青森県弘前市生まれ。愛知県立芸術大大学院修了後、ドイツ国立デュッセルドルフ芸術アカデミーを修了した。現代美術界を代表する作家の一人で、作品はMoMAのほか、ナショナルギャラリー(米国・ワシントン)、東京国立近代美術館などにも収蔵されている。

 海外で作品発表する機会が増える一方、2005年からは「緑に囲まれた環境が気に入っている」として、県北を中心に制作活動を行っている。

 建物は鉄筋コンクリート平屋で、延べ床面積は約900平方メートル。展示スペース5室に加え、カフェやオリジナルグッズを販売するショップも設ける。

 未発表作品のほか、奈良さんが尊敬する他作家の作品、制作の際に身近に置いているレコードジャケットなどを展示する。実際に制作活動は行わないが、アトリエのような空間で普段の制作の様子をうかがい知ることができるという。

 下野新聞社の取材に対し、奈良さんは「ずっとぼんやり思い描いていたことが実現します。施設が思い通りの環境になるにはまだ時間がかかりますが、長い目で見守って訪ねてくれたらうれしいです」とコメントした。

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