水戸・新市民会館 「大ホール」弾力的に運用

茨城新聞
2017年7月29日

2021年4月の供用開始を目指し水戸市泉町1丁目北地区に整備予定の新市民会館について、市は28日、基本設計を明らかにした。建物内外のイメージのほか、催しの規模に合わせた「大ホール」の弾力的利用、市民交流の場「やぐら広場」の活用など、中心市街地のにぎわい創出拠点としての具体的な運用方法などを示した。同日の市議会特別委で報告した。

建物は地権者らによる再開発組合が地上4階、地下1階建て、延床面積約2万2800平方メートルの施設を建設。その後に市が取得し、市民会館として整備。県内最大規模となる2千人収容の大ホールを核に、展示ホールや会議室、交流スペースなどを配置。木組み構造で城下町としての風格や温かみのある外観が特徴だ。

大ホールは1~3階席で構成する3層構造で、催しの規模に合わせ席数を変えて運用する。2、3階席を利用しない場合、カーテンを閉じ音響環境を安定化させる。1階には木製の柱や梁(はり)を組み上げたやぐら広場に加え、商業エリアやカフェなども配置。市民が日常的に交流する場として提供する。やぐら広場では、パブリックビューイングや物産・飲食イベントなど、多彩な催し開催を想定している。

施設のユニバーサルデザイン計画では、託児室や授乳室、盲導犬待機室、子育て支援スペースなども設けるほか、各ホールには車いす席や親子室なども設置する。また、災害時の備えでは、帰宅困難者の滞在場所としての提供も描く。 

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