遊水地産よしず作り 小山で作業ピーク

下野新聞
2017年6月21日

 本格的な夏の訪れを前に、小山市下生井、池貝正一商店では、この季節の風物詩「よしず」作りが最盛期を迎えている。渡良瀬遊水地で育った良質のヨシを編み上げる伝統の技。池貝孝雄(いけがいたかお)代表(62)ら親子三代が作業に励む。

 丹精したよしずは大切に扱えば約10年は長持ちし、つくる日陰は気温を2度ほど下げるという。

 真夏を思わせる強い日差しが降り注いだ20日、仕事場には汗を流す4人の姿。孝雄さんと長男清隆(きよたか)さん(34)、次男将大(まさひろ)さん(30)の3人が皮をむき、長さ1・8~3・6メートルに切りそろえる。父の正一(まさいち)さん(89)が一本ずつ機械に通し、しゅろ縄で編み込む。

 「遊水地産100%のよしずで自然の涼しさを体感してほしい」と孝雄さん。繁忙期は7月まで続き、よしずは県内外へ出荷される。

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