稲荷門前通り、「笠間朱色」で統一感 笠間市

茨城新聞
2017年6月2日

笠間市の笠間稲荷門前通り一帯の景観維持・改善に向け、罰則付きのルールを定める地区計画条例案が1日、同日開会の市議会定例会に提出された。建築物の高さや用途制限に加え、区域内での「笠間朱色」の使用推奨をうたう。同条例案は地元の住民勉強会が策定し、浸透を図ってきたガイドラインの主要部分。市は「強制力のある条例にすることで、地域の意向に沿ったまちづくりを支援したい」と趣旨を説明する。

同条例案は、笠間稲荷神社の南側に位置する門前通り460メートル区間と通りの両脇30メートル以内が適用範囲。ガイドライン同様、門前町らしい雰囲気を整え、来客増を図る狙いもある。

新規の建築物や増改築については、高さを12メートルまでとした。街の落ち着きに配慮して用途も制限。カラオケボックス、ナイトクラブ、運動施設、燃料貯蔵施設などは建築できない。罰則規定で、違反すれば50万円以下の罰金が科される。

特色は門前通りのイメージカラーとして笠間朱色を推奨する点だ。同神社の拝殿にも使われるえんじに近い色で、設置物や建物の外装の一部などに用い、街に統一感を持たせる。色が確実に再現されるよう、色相、明度、彩度の各範囲まで記載した。

笠間朱色はすでに活用が進み、バス停やベンチ、同神社参道の仲見世通り、常陽銀行笠間支店の外観などに取り入れられている。

基になったガイドラインは勉強会「かさまち考」が昨年3月策定。住民ら地元関係者との合意を図り、まとめた。さらに、強制力を持つ地区計画条例を定めるよう市に要望。市は計画を市都市計画審議会に諮問し、知事の了解も得た上で、条例案として市議会定例会に提出した。

かさまち考代表で、笠間稲荷門前通り商店街協同組合理事長の沼田雄一郎さん(46)は「条例制定により、門前通りを守ろう、魅力を高めようという意識が高まってほしい」と、期待を寄せている。

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