北茨城の御船祭、重文に 文化審答申

茨城新聞
2017年1月28日

国の文化審議会(馬渕明子会長)は27日、北茨城市大津町に伝わる「常陸大津の御船祭」を重要無形民俗文化財にするよう松野博一文科相に答申した。近く答申通り指定される。本県の国重要無形民俗文化財は、1977年に指定された日立市の「日立風流物」以来40年ぶりで、つくばみらい市の綱火(76年指定)と合わせて計3件目。

御船祭は北茨城市の大津港周辺で5年に1度行われる。海上安全と大漁祈願の信仰を集める大津地区の佐波波地祇(さわわちぎ)神社の大祭で、5月2日(宵祭)、3日(本祭)の2日間にわたって繰り広げられる。

美しく飾り付けた全長15メートル、幅4メートルの巨大木造船にみこしや宮司、はやし方などを乗せて陸上をえい航する。おはやしの音色に包まれる中、ソロバンと呼ばれる木枠を路上に敷き、木造船を左右に激しく揺らしながら豪快に滑らせるのが特徴とされる。

日本の漁村部に伝わる祈願行事の典型例の一つとされ、かつて漁船を陸揚げした方法を応用して町内を巡行する。他に類を見ない形態で行われ、地域的特色も顕著な祭りだ。さらに、漁村部に伝承される船や船形の山車などを使った行事の展開を考える上で重要な行事とされる。 

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