長屋門の修復公開 「柱や土台 予想超え腐朽」 藤岡・高山社跡

上毛新聞
2017年1月25日

世界文化遺産「富岡製糸場と絹産業遺産群」の構成資産「高山社跡」(藤岡市高山)の長屋門の修復工事現場が22日、公開され、県内外から参加した35人が解説を聞きながら見学した。

市教委職員は、土台の木材で作った部分は全て交換し、柱も約4割しか再利用できなかったとし、「予想以上に柱や土台が腐朽していた」と説明。「取り換えや継ぎを行う際には同じ樹種を利用している」と話した。
参加者は、基礎石の凹凸に合わせて木材を削って作った土台や、「壹(いち)号室」「高山社副社長」などと書かれたままの、再利用した柱を見学。職員が長屋の土間があったところの土が焦げ、壁がすすけていることから「養蚕をしていたと想像される」と話すと、感心したようにうなずいていた。
工事は2015年秋に始まり、新年度中に終わる予定。工事費は総額約9千万円。文化財への理解を深めてもらおうと公開された。
長屋門は江戸時代初期の建築とみられる、木造平屋建て瓦ぶきの建物。長さ約20メートル、高さ約5メートル、延べ床面積約105平方メートル。門の左右に長屋があり、西側は門番の居住部屋で、東側は倉庫として使われた。

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