《世界遺産》観光は三輪自転車で 製糸場結ぶ5コース設定 富岡で出発式

上毛新聞
2016年3月15日

観光客を客席に乗せ世界遺産の富岡製糸場(富岡市)周辺を走る三輪自転車「のってぐべぇ」の出発式が12日、上州富岡駅前で開かれた。街の活性化を目的に、NPO法人富岡製糸場を愛する会(高橋伸二理事長)の協力を得て、同市南蛇井の建築会社社長、榎本光利さん(66)が開業。出発式では工女姿の同会メンバーらを乗せ、製糸場まで約800メートルのコースを走った。
榎本さんは昨年11月、製糸場周辺のにぎわいを見て、三輪自転車の運行を思い立った。早速、中国で見たことがある三輪自転車5台を輸入、ペダルをこぎやすいように改良し、運転手を募るなど準備を進めてきた。
出発式で榎本さんは「多くの人の協力で今日を迎えた。活力のある、観光客に優しいまちづくりの手伝いが少しでもできればうれしい」と語った。高橋理事長は「住民が思いを一つに動きだすことが活力のもと。さまざまな協力でさらに発展させたい」と話した。
同駅と製糸場間の運賃は片道500円。他に製糸場と駐車場を発着点とする300~700円の4コースを設定。事業拡大のため運転手を募集している。問い合わせは榎本さん(090・3243・9508)へ。

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