黄金に輝く大イチョウ 行方・西蓮寺

茨城新聞
2016年11月27日

樹齢千年以上といわれ、県指定天然記念物にもなっている行方市西蓮寺の西蓮寺境内にそびえる大イチョウが見頃を迎えた。訪れた多くの参拝者たちが、黄金色に輝く巨樹を見上げて楽しんでいる。

同寺は、782年に最仙(さいせん)上人が創建したと伝わる古刹(こさつ)。大イチョウは最仙上人お手植えとされる。国指定重要文化財の相輪塔(そうりんとう)近くに立つ大イチョウは、高さ約25メートル、幹回り約6メートル。幹からは老樹の証しでもある「乳柱」が垂れ下がっており、堂々とした風格が長い歴史を感じさせる。

大イチョウの周りはカメラマンや観光客でにぎわい、黄色いじゅうたんのように地面を覆った落ち葉で子どもたちが遊ぶ。千葉県印西市から妻と訪れた男性(61)は「初めて訪れたが、こんなに大きいとは思わなかった。青空を背景に黄色が映えてきれい」と笑顔で話した。同寺によると、大イチョウの見頃は12月中旬ごろまでという。 

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