エレベーター宇宙まで届け 水戸で技術大会

茨城新聞
2016年11月6日

地上と宇宙を結ぶ「宇宙エレベーター」の実現を目指し、技術検証を行う大会が5日、水戸市千波町の千波公園で開かれた。大学や企業など10団体が独自開発した昇降機を持ち寄り、上空200メートルからつり下げたケーブル上を走らせて研究成果や性能を評価した。参加者らは夢の技術へ一歩でも近づこうと、自作マシンの走行に挑んだ。大会は6日まで。

宇宙エレベーターは地上から宇宙までの5~10万キロを結ぶ次世代の輸送機関。ロケットに代わり宇宙へ人や物資を運ぶインフラとして、国内では大手ゼネコンの大林組などが建設構想を描いている。ただ、技術面や気象条件による影響を克服する上の課題は多く、実現は不透明だ。

技術の発展を促そうと、宇宙エレベーター協会が2009年から大会を毎年開催し、今年は初めて県内で開かれた。約200メートル上空に浮かせたバルーンにケーブルをつり下げ、「クライマー」と呼ばれる昇降機を自走させることで、速度や安定性、積載量、充電効率などを検証した。

神奈川大工学部の学生らによる「宇宙エレベータープロジェクト」は走行距離や安定走行をテーマに開発した昇降機の性能を評価。同大の江上正教授は「ほぼ未開の分野なので、自分たちの研究がそのまま新しい技術につながる。学生たちもやりがいを持って取り組んでいる」と話した。

同協会の大野修一会長は「毎年、創意工夫のあるクライマーが出てきている。何度もチャレンジして、培ってきた技術の評価をしてもらいたい」と話した。  

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