栃木、茨城で体験型観光を ジェトロ、台湾のブロガーら招きPR

下野新聞
2016年9月6日

 日本貿易振興機構(ジェトロ)栃木貿易情報センターと同茨城貿易情報センターは、台湾の旅行会社や情報発信力の高いブロガーを対象としたアグリツーリズムを栃木、茨城両県で10日まで実施している。台湾から招いた5人に両県で3泊4日ずつ滞在してもらい、農業体験を軸にした観光を売り込んでいる。

 台湾からの訪日客はリピーターが多く、体験型観光への関心の高まりを受け、農業の盛んな両県の魅力を生かした新たな観光資源を提案しようと企画した。東京電力福島第1原発事故から続く食品の輸入規制の解除に向け、両県の食の安全を直接PRするのも狙いだ。

 4、5の両日は大田原市の前田牧場などを訪れ、アスパラガスの収穫や出荷作業を体験したり、農村に民泊したりした。台湾の若者に人気のブロガーでモデル張瀞予(ちょうせいよ)さん(28)は「野菜も果物も甘くておいしかった。都市部育ちなので日本の農村を楽しめるのがとてもいい」と早速、会員制交流サイト(SNS)に写真を掲載。旅行会社の林ウェイチイさん(25)は「日本の生活がより身近に感じられ、ニーズも見込める」と話した。

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