「諸川宿」にミニ公園 古河市整備へ、街歩きの休憩所

茨城新聞
2016年9月1日

古河市は同市諸川の県道沿いの諸川商店街駐車場の一角に「ポケットパーク」(約140平方メートル)を整備する。周辺は旧日光東街道の宿場町「諸川宿」の面影を残す場所で、買い物客や街歩きをする人たちの休憩所として役立てられる。市執行部は1日開会する市議会定例会に、同工事費1300万円を含む2016年度一般会計補正予算案を提出する。

ポケットパークはあずまややベンチ、常夜灯、植栽が設けられ、下は石張り。街道や諸川宿の歴史を解説する案内板も設置される。付近は、1845(弘化2)年創業の大橋醤油店など、江戸、明治、大正期の建物が点在し、かつて大名行列の行き交った宿場町の情緒が残されている。

地元行政区が2014年度に「商店街活性化のために諸川の風情に合ったポケットパークを造ってほしい」と市に要望。市は15年度に設計(費用約300万円)を行い、地元説明会を開いて了承を得た。

予定地は民有地で、市は今後、地権者と賃貸契約を結ぶ予定。工事財源は合併特例債を活用する。議案が可決されれば来年3月までに完成する見込み。

市都市計画課は「歴史、景観に配慮したポケットパークにしたい。街歩きの休憩所も兼ねている。街の活性化につながれば」と話している。 

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