音楽劇「夜ピク」俳優、原作の風景巡る 水戸で来月上演

茨城新聞
2016年8月20日

水戸一高の伝統行事「歩く会」を題材にした音楽劇「夜のピクニック」(茨城新聞社特別協力)が9月に水戸芸術館(水戸市五軒町)で上演されるのを前に、出演俳優23人とスタッフが18日、物語に登場する同校(同市三の丸)や涸沼(茨城町)、大洗海岸(大洗町)などを巡った。主演を務める本県出身の吉川友(きっかわゆう)さん(24)は「原作の風景に出合えてうれしい。空気感やにおいを舞台に生かしたい。共演者との団結も深まった」と笑顔で話した。

音楽劇「夜のピクニック」は、同校出身の作家、恩田陸さんが自らの体験を基に、高校生の絆や恋を描いた同名小説が原作。吉川さんと舞台の語りを務める元タカラジェンヌの剣幸(つるぎみゆき)さん、水戸市出身の加藤良輔さん(32)、小林日奈子さん(23)、本県ゆかりの若手俳優らが出演。9月17~25日に同館で上演される。

初めに水戸一高を訪れた一行は、校庭や体育館、水戸城の遺構として移築された薬医門などを見学。演出の深作健太さん(43)は、映画監督の父、故深作欣二さんの母校であることを交え、「父の時代は戦争で『歩く会』ができなかった。先人たちの思いも舞台に反映させたい」と感慨深げに語った。

一行はバスに乗り込んで涸沼を訪問。湖岸を散策しながら、静寂な空気を味わった。

この後、日が落ちた大洗の海に到着。大洗マリンタワーから海岸沿い約3キロを団体歩行した。暮れなずむ中、吉川さんは共演者らと歓談しながら、「歩く会」の雰囲気を満喫。「原作の風景では大洗の海が印象深い。実際に歩いてみると、潮の香りが疲れを吹き飛ばしてくれる。この感じをぜひ舞台で出したい」と笑顔で話した。

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