本番に向け音合わせ 水戸室内管弦楽団 25日から定演

茨城新聞
2019年10月24日

水戸芸術館専属の水戸室内管弦楽団(MC0)の第104回定期演奏会(25、27日)に向けたリハーサルが22、23の両日、水戸市五軒町の同館コンサートホールATMで行われた。指揮者とホルン奏者を兼ねるラデク・バボラーク氏を中心に定演のために集結した団員らが音合わせし、公演本番に向けて準備を進めている。

今回の定演プログラムは2部構成で、第1部はバボラーク氏の独奏でロゼッティの「ホルン協奏曲ニ短調」など2曲、第2部では同氏の指揮で、ワーグナーの「歌劇〈タンホイザー〉序曲」やリストの「ハンガリー狂詩曲第2番」など3曲を演奏する。

このうちワーグナーやリストの曲は、本来大編成オーケストラ向けの楽曲だが、室内楽向けに編曲された譜面を使い演奏する。リハーサルでは、バボラーク氏と団員同士が、音を出しながら、表現の解釈を巡り意思疎通を図っていた。同館の中村晃・音楽部門芸術監督は「MCOでは経験が少ないロマン派を取り上げる。よく知られた曲もあるが、室内楽の団員には新鮮に感じられる面もあるようだ」と話した。

定演初日前の24日には、MCOが、水戸市周辺の小学5年生などと演奏や楽器紹介を通して交流するイベント「子どものための音楽会」が、同市水府町のリリーアリーナMITO(青柳公園市民体育館)で開かれ、35校の約2300人が参加する。

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