小澤さん、水戸で第9 MCO、今秋100回記念定演

茨城新聞
2017年5月11日

世界的指揮者の小澤征爾さん(81)が10月、水戸室内管弦楽団(MCO)の第100回記念定期演奏会で、ベートーベンの代表作「交響曲第9番」(第9)を指揮することになった。水戸芸術館を運営する水戸市芸術振興財団が10日、明らかにした。

小澤さんの第9は、自身が率いるMCOの定期演奏会が100回の節目を迎えるに当たり、10月13、15の両日、水戸芸術館で実現する。

第9はベートーベンの最高傑作ともいわれ、第4楽章に4人の独唱と混声合唱を取り入れるほか、生涯行った音楽的実験の成果が随所に表れる。演奏時間は通常70分前後を要する。

当日の演奏会では、小澤さんは第3・4楽章の指揮を担当する。第1・2楽章はホルンの名手でもあるラデク・バボラークさん(チェコ出身)が行う。

第9の演奏を巡っては、2015年5月に水戸市で開いた記者会見の席上、小澤さんは「いずれはこのオケ(MCO)で挑みたい」と意欲を示していた。

大編成のオーケストラによる演奏が慣例となっている第9だが、コンパクトな室内管弦楽団が導く新たな音楽世界として期待が集まる。

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