世界的指揮者 迎えリハ 水戸室内管弦楽団
水戸芸術館専属楽団・水戸室内管弦楽団(MCO)の第97回定期演奏会に向けたリハーサルが26日、水戸市五軒町1丁目の同館コンサートホールATMで行われた。定期演奏会は29、30の両日、世界最高峰のコントラルト歌手で指揮者としても活躍している音楽家のナタリー・シュトゥッツマンさんを指揮に迎えて開かれる。リハーサルでは、伸びやかな歌声で曲のイメージを伝えながら、楽団員と音を作り上げた。
MCOとは2年半ぶりの共演となる。今回はシュトゥッツマンさんの提案でモーツァルトなど18~20世紀に書かれた古典的な三つの交響曲を披露する。交響曲だけの演奏会は同楽団初の試み。
リハーサルは25日から始まり、この日はビゼー作曲「交響曲ハ長調」を確認した。シュトゥッツマンさんは言葉で説明するだけでなく、楽団員の顔を見ながらフレーズを歌い、曲のイメージを表現。「シャンパンのようにキラキラした」など想像が広がる言葉を織り交ぜながら、多彩で包容力にあふれた指揮を見せていた。
チェロ奏者の原田禎夫さんは「歌うたいの指揮者」と形容しながら、「演奏者と同様に音楽家だから呼吸が同じでタイミングが合う。音符に忠実だが演奏者に自由を与え、歌うように弾かせてくれて面白い」と話した。
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定期演奏会は29日が午後6時半、30日が午後2時に開演予定。問い合わせは同館チケット予約センター(電)029(231)8000。
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