茨城県北芸術祭 「自然に溶け込む足湯」 大子 妹島さんが作品説明

茨城新聞
2016年10月27日

県北6市町で開催中の茨城県北芸術祭の参加アーティストで、日立市出身の建築家、妹島和世さんが26日、大子町浅川の旧浅川温泉に作品として設置した足湯施設について、プレス向け説明会を開いた。妹島さんは「お湯の面と(足湯の底の)アルミ面に風景が二重に映り、周囲の自然に溶け込むような作品に仕上げた」と解説した。

足湯施設「Spring(スプリング)」は、直径10メートルの皿型でアルミ製。開幕約1カ月後の今月15日に公開された。

妹島さんは、設置場所の旧温泉施設について「山に囲まれ、ゆったりとした気分になる魅力的な場所。温泉にちなんだものをと考え、足湯に決めた」と説明。「(敷地入口の)坂道を上がった瞬間、足湯が風景と一体となって目に飛び込んでくる。見たり、入ったりとさまざまな楽しみ方ができる」と魅力を語った。

足湯の中央部分では、芸術祭参加アーティスト、落合陽一さんによる久慈川のせせらぎを用いたサウンドアートが楽しめる。

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