磯山邸を耐震改修へ 潮来の築60年日本家屋

茨城新聞
2016年8月14日
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潮来市は、同市が管理する築約60年の日本家屋「水郷旧家『磯山邸』」(同市潮来)の改修工事を19日から始める。国の地方創生加速化交付金を財源にした耐震改修工事。これまで、室内の展示物を外から見せるイベントなどでの利活用のみだったが、改修後には室内に入れるようにして、市民や観光客たちの交流拠点、宿泊もできる移住体験の場として使用できるようにしたい考え。工事は来年2月に完了予定。

古い日本家屋の磯山邸は、持ち主が東京へ移住し、管理が難しくなったため、2008年、市へ寄贈された。建物は木造平屋で、和室3部屋に土間と台所、風呂、トイレが備わる。

寄贈後は震災復興などが優先され、手つかずのままだった。昨年7月に市役所職員が梁(はり)のすす払いや障子の張り替え、庭の草刈りなど大掃除を行った。畳はリサイクルセンターから提供してもらった。

昨年8月には、潮来祇園祭礼に合わせ、休憩所として開放。歴史と趣を感じさせる日本家屋で市職員が祭り参加者らに冷やしタオルや冷たいお茶などのサービスを行い、好評を得た。ほかにも、ひな段飾りや花嫁衣装などの展示場としても使用してきた。

担当の市秘書政策課は「地元の評判が思った以上に良かった。利活用について前向きな意見が寄せられた」と気をよくする。「水郷潮来あやめ祭り」が行われる「あやめ園」周辺のみだったまち歩きスポットが、磯山邸周辺まで広がる効果もあった。

今年の潮来祇園祭礼でも、市職員が浴衣姿などでサービス。改修工事を前に、多くの祭り参加者や見物客が土間に入り、笑顔でお茶や会話を楽しんでいた。

磯山邸や大谷石造りの旧JA倉庫のある前川周辺は江戸時代、津軽河岸として東北地方から江戸への物資の中継地として栄えた。その周辺で「かわまちづくり計画」を進める同市は、改修後の磯山邸で移住体験や宿泊などを計画している。塙誠一秘書政策課長は「潮来市への定住・移住促進にまでつなげたい。海外からの観光客の方たちには、日本の伝統を知っていただく場になれば」と話した。 

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