製糸場の映画製作 10月から撮影、来年公開 富岡市

上毛新聞
2016年7月29日

ㅤ富岡市とNHKエンタープライズなどでつくる「富岡製糸場映画制作委員会」は27日、世界文化遺産の富岡製糸場の価値を後世に伝えるため、映画「『富岡製糸場物語』La Chronique de TOMIOKA」(仮題)を製作すると発表した。ドキュメンタリーとドラマを組み合わせた約110分の作品で、世界遺産登録3周年に当たる来年6月25日に製糸場で完成披露試写会を開き、同9月の劇場公開を目指す。

ㅤ製糸場の価値を史実に基づいて伝える内容にする。フランスからの技術移転や交流、絹産業にも焦点を当てる。
ㅤ総合プロデューサーを同社の家喜(いえき)正男さん、ドラマ部分の監督は足立内(あだち)仁章(さとし)さん、撮影監督は高間賢治さんが務める。製作スタッフは国内外で70~100人となる見通し。2014年の伊参スタジオ映画祭でシナリオ大賞(中編の部)を受賞した松井香奈さん(39)=東京都=が脚本を担当する。
ㅤ出演者を今後決め、10月から製糸場や東京、千葉で撮影する。工女役などでエキストラを募集する。来年2月に完成させ、上海国際映画祭に出品する予定。製作費は約7千万円で、市が負担する。
ㅤ27日に東置繭所で開かれた記者発表会で、家喜さんは「全国から富岡に集まった士族出身の工女とフランス人指導者の心の絆や、世代、国を超えた絆を描きたい」と述べた。松井さんはドキュメント部分で製糸場の歴史や世界に与えた影響を表現し、ドラマ部分で若い工女の息遣いや成長を描くと説明。「現代社会で生きる女性に勇気を与える作品になれば」と意気込みを語った。
ㅤ岩井賢太郎市長は「映画がリピーターや新たな観光客を製糸場に迎える起爆剤になってほしい」と期待した。

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