馬とみこし“戦い”勇壮 行方八坂神社

茨城新聞
2016年7月25日

行方市麻生の八坂神社で23、24の両日、市指定無形民俗文化財で同神社祭礼「馬出し祭り」が開かれた。最終日には、神話に基づいて馬とみこしが“戦う”勇壮な神事でにぎわった。

初日の宵祭りでは、みこしを先頭に馬にまたがった稚児や神職が地域を練り歩いた。最終日の本祭では、同神社の祭神スサノオノミコトが大蛇ヤマタノオロチを退治した神話を再現し、ヤマタノオロチに見立てた馬をみこしが追い出す神事。「わっしょい、わっしょい」とみこしが追い掛けると、馬は激しく暴れ、引き手とともに土ぼこりを上げながら境内を駆け抜けた。その迫力ある様子を写真に収めようと、多くの写真愛好家がシャッターを切った。

祭事委員長の永作浩章さん(55)は「自分が子どものころから親しんできた祭り。子ども、孫の代へと大事に守りつないでいきたい」と話した。

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