北茨城市観光協会、漫画で海水浴場PR 同市モデル「ハレ婚。」 誘客ポスターでコラボ

茨城新聞
2016年6月17日

夏の海水浴シーズンを前に、北茨城市観光協会は同市をモデルにした漫画「ハレ婚。」の著者、NONさんとコラボした誘客ポスターを千部制作した。キャッチコピーは「2人だけの秘密のビーチ!」。同市の磯原二ツ島海水浴場が、ほかの県内海水浴場よりもすいていることや、漫画の効果で多くの海水浴客を呼び込もうと企画した。市観光協会は「秘密のビーチで終わることなく、一人でも多くの方が海水浴を楽しみ、市内に宿泊していただければ」と話している。

漫画家のNONさんは佐賀県の出身。一夫多妻制をテーマにした漫画「ハレ婚。」には、磯原二ツ島海水浴場や北茨城市役所、市内の喫茶店のほか、隣接する高萩駅なども登場する。NONさんが青年コミック「ヤングマガジン」(講談社)に連載を始めるに当たり、海が見えて、都内から2時間以内の絶景地を探していたところ、動物のゾウにも見える二ツ島と北茨城の景観に心を奪われ“一目ぼれ”したという。

ポスターには、漫画の主人公、小春をモチーフにした元気いっぱいの女性「小夏」が描かれ、市民からは「モデルの女の子がとてもかわいい。『ハレ婚。』の聖地として北茨城が定着すればいい」(20代女性)、「市役所の堅いイメージから脱却したデザインでとてもよい」(30代女性)という声が寄せられている。県の施設や道の駅、栃木、群馬、埼玉の各県には15日に発送した。

昨シーズンは、鉾田市の沖合や鹿島港付近にサメが出没した影響で、磯原二ツ島は前年比ほぼ倍増の5150人が訪れ、東日本大震災発生前の7割程度まで回復した。市観光協会は「今年は『ハレ婚。』効果で昨年以上の数字を期待したい」と意気込み、海水浴場開設期間中(7月23日~8月15日)に、同海水浴場か周辺でNONさんのサイン会を開く方針だ。

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