県北芸術祭、開幕まで100日 誘客促進へ宿泊割引券

茨城新聞
2016年6月10日

県北6市町を舞台に今秋開催される国際アートフェスティバル「KENPOKU ART 2016 茨城県北芸術祭」は9日、開幕まで100日となった。これまでにほぼ全ての参加アーティストと展示会場が決定し、今後、作品制作が本格化する。7月に作品鑑賞パスポートの前売り券が発売されるのに合わせ、県は開催期間中に6市町のホテルや旅館などで使える宿泊割引クーポンを発行するなど誘客促進策も繰り広げる。開催100日前を記念して、県庁や各市町ではカウントダウンボードや横断幕などが設置された。

同芸術祭の会期は、9月17日~11月20日の65日間。会場地は日立、高萩、北茨城、常陸太田、常陸大宮、大子の6市町。現代アートを中心とする国内外の参加アーティスト約90組がおおむね出そろい、作品を制作・展示する4エリアの計30カ所も決定した。

作品鑑賞パスポートは、7月1日に前売りを開始する予定。会期中有効で、天心記念五浦美術館(北茨城市)や日立シビックセンター(日立市)など計8カ所を予定する有料施設で各1回、作品を鑑賞できる。

前売券は一般が2000円(当日券2500円)、学生と65歳以上が1000円(同1500円)。中学生以下と障害者は無料。ほかに会期中は各施設ごとの個別鑑賞券も販売する。屋外などの残り22施設は無料とする方針。

宿泊割引クーポンは、県北地域への誘客促進を狙いに、県が県外在住者向けに7月以降、計6千枚を発行する。作品鑑賞パスポート購入者を対象に、額面5千円のクーポンを半額の2500円で販売する。

大半はインターネットで取得する電子クーポンで、500枚限定で往復はがきによる申し込みも受け付ける。取得は1人2枚まで。利用対象の宿泊施設や販売時期は今後発表する。

県は「芸術祭の来場者に宿泊を促すことで、より長く滞在してもらうのが狙い。食や観光を含めた県北地域の魅力を知ってもらいたい」と期待する。

今後、県などは、各展示会場の整備のほか、周遊バス、タクシーなど2次交通対策や案内所の設置などの開催準備を急ぐ。会場運営や作品制作を手伝うサポーターも引き続き募集していく。開催機運の醸成も大きな課題で、情報発信やメディア向け広報、プレ企画にも力を入れる。

開幕までのカウントダウンボードが設置されたのは、県庁2階ロビーと、開会式典や展示会場となる天心記念五浦美術館。ほかに県庁と6市町の各庁舎など計8カ所に、芸術祭をPRする横断幕と懸垂幕が掲示された。

芸術祭の成功に向け、橋本昌知事は「アーティストや展示内容などの中身が見えてきたことで、関心も高まりつつある。来場者の期待に応えられる芸術祭にしていく」と意気込んだ。

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