薫風が揺らす夏模様 宇都宮で浴衣の天日干し

下野新聞
2016年5月27日

 夏本番といった日差しが届いた26日、宇都宮市錦1丁目の中川染工場では早朝から浴衣の天日干しが行われ、色とりどりの反物が風に踊った。

 長さ12メートルの反物は、伝統技法「注染」で両面を丁寧に染め上げた。昼前に太陽がのぞくと、描かれた花火やうちわ、朝顔といった夏模様が色鮮やかに輝いた。

 同工場では7月末から翌夏の浴衣の見本染めを始め、12月から3月に百貨店などで売られる浴衣の天日干しがピークを迎える。この時期は夏祭り用などの追加注文が中心で、6月末まで休みなしという。中川(なかがわ)ふみ専務(65)は「晴天続きで作業もはかどる。梅雨入り前に追い込みたい」と話していた。

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