《真田のふるさとを訪ねる》羽根尾城跡(長野原町羽根尾) 羽尾氏の活躍しのぶ
上毛新聞
2016年4月20日
ㅤ羽根尾城は吾妻の豪族、羽尾氏の本拠だった城。真田幸隆のしゅうと、羽尾幸全入道と、その弟の海野幸光(長門守)輝幸(能登守)兄弟は、この城の出身だ。
ㅤ長野原町大津の西吾妻福祉病院の駐車場から案内表示に従って5分ほど歩くと羽根尾城跡に着く。戦国時代の羽尾氏は、ここにあって勢力を振るい、草津の湯本、嬬恋の西窪・鎌原両氏と並んで活躍していた。
ㅤ羽根尾城跡から、さらに20分ほど下ると海野長門守の墓がある。墓だけ見るなら国道144号沿いの羽根尾公民館からの方が近い。
ㅤ海野長門守は1566(永禄9)年、真田幸隆の岩櫃城攻略の際の戦功により岩櫃城代に任じられた。以後、吾妻を16年間治めたが、81(天正9)年、真田昌幸に逆心したと偽られ、岩櫃の居館に攻め込まれて自刃した。遺臣が旧領だった羽根尾に葬ったという。
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