前橋城絵図 市重文に 旧藩主・酒井家に伝わる 市教委
上毛新聞
2016年3月18日
前橋市教委は15日、江戸時代に9代約150年にわたり前橋藩を治めた酒井家に伝わる前橋城絵図など関係資料を市重要文化財に指定した。市文化財は計244件となった。
今回指定となった資料は、江戸時代前期の前橋城や、城を侵食していく利根川の流路、前橋城下の様子をうかがうことができる絵図など全20点で構成する。1980年に酒井家の菩提(ぼだい)寺である龍海院(紅雲町)から市が一括購入した総数675点の歴史資料に含まれ、市立図書館で保管されている。
「前橋城絵図」は家臣の屋敷割りや坪数、城の建物などが克明に描かれている。付箋や絵図の記載から1666(寛文6)年以前のものと判明し、現存する最古の前橋城絵図とみられる。
城を侵食する利根川の流路を変えるための新堀の計画などが記された「利根川変流図」、元禄期より古い寛文期に作成された国絵図とみられる「上野国絵図」などがある。
酒井家ゆかりの歴史資料では「酒井家史料」(文書類129点)が1983年に市重文に指定されている。
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