早くも端午の節句の準備、武者絵作り大詰め 市貝

下野新聞
2016年3月15日

 市貝町田野辺の「武者絵の里大畑」で、端午の節句に飾られるのぼりの制作がピークを迎えている。

 工房の壁や床を埋めるのは長さ約6~9メートルの巨大のぼり。武田信玄(たけだしんげん)や上杉謙信(うえすぎけんしん)などの戦国武将や、魔よけの神とされる鍾馗(しょうき)の勇壮な姿が描かれている。

 手がけるのは昨年9月、県指定無形文化財となった大畑耕雲(おおはたこううん)さん(68)。14日も顔料や墨を駆使して丹念に色を重ねたほか、髪やひげの1本まで丁寧に描いていった。名前や家紋を入れ、県内外の人形店に納品する。

 作業は4月中旬まで続く。大畑さんは「子供たちの健やかな成長を祈り、一筆一筆に魂を込めたい」と話していた。

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