イワシ、風味豊かなピザ ピーマン、苦み少ないあめ 神栖特産品、2品追加

茨城新聞
2016年2月27日

神栖市は26日、市地域特産品開発事業による新たな認定品を発表した。新しい認定品は、同市産のイワシと同市が生産量日本一を誇るピーマンを載せたピザ「神栖ピッツァ」と、ピーマンを使ったあめ「ピーマン飴(あめ) すい~ぴ~」の2品。同日に同市溝口の市役所で試食会が開かれ、保立一男市長や鈴木誠副市長らが舌鼓を打った。

「神栖ピッツァ」を開発したのは、市内のイタリア料理店「ペスカッペ」(同市平泉)を営業する「鹿南AW」(糸川利彦社長)。脂の乗ったイワシと新鮮なピーマンを載せて風味豊かに仕上げ、同市のご当地食材をこの1枚で味わうことができるピザを作った。糸川社長は「パンチを効かせるためににんにくを効かせた。頑張って神栖をアピールしていきたい」と話した。単品だと定価1100円(税抜き)で、同店で食べられる。

「ピーマン飴 すい~ぴ~」の開発者は、地元のピーマン農家で、ピーマンを多くの人に食べてもらおうと小学校などに出前講座を行っている原範子さん。「ピーマンを子どもにもおいしく食べてもらいたい」と、乾燥させたピーマンの粉を入れながらも苦みをなくし、甘くカラフルなあめに作り上げた。定価200円(税抜き)で、市内の直売所「ウインズベース」「おらが村」のほか、JA水戸直売所「さくら」などで販売される。

同事業は、同市の魅力を多くの人に知ってもらおうと市民や観光客に親しまれるような商品を開発する人に補助金を交付するもので一昨年から実施。これまでに、ピーマンを練り込んだうどん「うどっぴ~」、「ホッキ貝とアンチョビーのパスタソース」、ピーマンソフトサブレ「緑の麦わらぼうし」、ピーマン入りメンチ「神栖メンチ」の4品が認定されている。保立市長は「当市は特産品が多くあるが、市の知名度は高いとは言えない。これらの商品で神栖をどんどんPRしてほしい」と話した。

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