藩主墓前で城鍬舞奉納 大田原・光真寺
下野新聞
2016年2月24日
大田原藩主の菩提(ぼだい)寺、大田原市山の手2丁目の光真寺で23日、歴代藩主の墓前祭が行われ、県指定無形民俗文化財「城鍬舞(しろくわまい)」が奉納された。
城鍬舞は、大田原家13代資清(すけきよ)が大田原城築城に動員した農民をねぎらう祝宴で、石上村の藤兵衛(とうべえ)が鍬や鋤(すき)を持って踊りだしたのが始まりとされる。
この日、参列者が本堂と境内にある市史跡「大田原氏墓所」の2カ所で慰霊祭を行った後、石上小児童11人と上石上城鍬舞保存会員7人が、藩主ゆかりの城鍬舞を奉納した。
藤兵衛役の「うちわとり」がこっけいな動きで舞う脇で、化粧した早乙女姿の児童は、鍬を打ち鳴らしてはやしたてた。舞いを終えた同校2年大豆生田茉緒(おおまめうだまお)さん(8)は「いつものようにできた。鍬をたたくのが楽しい」と話した。
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