スマホで史跡スタンプラリー いいとこ教え隊おやま 来月から2カ月間 市の歴史、気軽に体験を

下野新聞
2022年9月27日

【小山】市中心部のボランティアガイド団体「いいとこ教え隊おやま」は、10、11月の2カ月間、スマートフォンのアプリを使った「おやま史跡めぐりスタンプラリー」を開催する。対面でのガイドは受け入れ人数に限界があるため企画した初の試み。幅広い世代が気軽に市の歴史へ触れられる機会とする。

同団体は長年、市内史跡を巡るガイドをしているが、ボランティアの人数などに限りがあり、ガイドを希望する全ての人への対応が困難な場合があった。

そのため、より多くの人が史跡に親しめるよう、スマホアプリを活用したスタンプラリーを企画した。同団体事務局の小山商工会議所が運営を担う。

スタンプラリーの対象となる史跡は、市中心部にあり徳川(とくがわ)家ゆかりの小山評定跡と小山御殿跡、祇園城跡の3カ所。参加者は、拡張現実(AR)アプリ「COCOAR(ココアル)」をスマホにインストールして各史跡へ行き、石碑などをカメラでアプリに読み込むとスタンプが獲得できる。

また、スタンプラリーのチラシに掲載された2次元コードをスマホで読み込むと、各史跡について説明する音声ガイドを聞くことができる。

スタンプを三つ集めると、徳川家康(いえやす)の命令で造られたとされる慶長小判のレプリカが当たる抽選に応募できる。チラシは市役所や公民館などで配布している。

同商議所の担当者は「約30分で3カ所を回ることができる。散歩のついでに参加してもらい、歴史を知ることで小山に愛着を持ってほしい」と話している。

(問)同商議所0285・22・0253。