リサイタル共演、サクソフォン奏者の塙さん 水戸で10月 ピアニストのウォンさんと
世界的なサクソフォン奏者で茨城県常陸太田市出身の塙美里さん(38)が10月9日、水戸市内で韓国のピアニスト、ウォン・ジョンホさん(35)を招いてリサイタルを開催する。今回がウォンさんと初共演の塙さん。「お隣の国と仲良くする架け橋になれたら」と今後もデュオ活動を続ける意向だ。
精力的に活動する塙さんは、サクソフォンの本場フランスで腕を磨き、低音から超高音域、そして温かな音色を自在にコントロールし、高い評価を得ている。またバロック音楽やハープとのデュオ作品をピアノと共演するなど、挑戦的な取り組みもしている。水戸での演奏は1年8カ月ぶり。11月からは、文化庁新進芸術家海外派遣研修員としてフランスで活動する。
ウォンさんはドイツと韓国を中心に活動し、カナダなど世界各地からオファーが絶えない新進気鋭のピアニスト。ドイツ留学中は学士号と修士号を修めた。圧倒的な舞台で存在感を示すウォンさんは数々の国際コンクールで受賞している。
2人は2019年にスペインのコンクールで知り合い意気投合。当時、ウォンさんは約10年間の留学と韓国の兵役を終えてカムバックした頃だった。その後、新型コロナウイルスの感染拡大で活動を停止していたが、共演を実現すべく準備を進めてきた。
塙さんは「水戸でのコンサートはアットホームな雰囲気。より息遣いを感じてもらえたら」と意気込みを語る。曲はブラームスやラモー、ラフマニノフなどを披露する予定。
デュオ・リサイタルは、水戸市五軒町の水戸奏楽堂で午後3時開演。全席自由で一般前売り3千円。当日は3500円。チケットは京成百貨店プレイガイド(電)029(231)1111など。