常総でロケ「1234本」達成 2カ月遅れ、復興に弾み

茨城新聞
2015年12月17日

常総市内のロケが16日、近年の目標だった通算「1234本」を達成した。鬼怒川決壊など大規模水害で、予定より2カ月遅れた。市担当者は「ロケの街復活へ弾みとしたい」と話した。

市が市内ロケ第1号と認定しているのは、同市出身の歌人で小説家、長塚節原作の映画「土」(1939年)。2003年に設立された常総フィルムコミッションが映画やテレビドラマなどのロケを誘致し、同年以降は年間100本前後が市内で撮影されている。13年に1000本に到達したが、今年9月の水害で足踏みした。

1234本目はこの日、国指定重要文化財「坂野家住宅」で撮影された。新曲のプロモーション映像を撮る歌手の北野まち子さんらに対し、市から記念品として同市の菓子メーカーが作る「うまい棒」1234本が贈られた。

ロケは宿泊、飲食など地域に経済効果をもたらす。市フィルム・コミッション推進室の塚本良夫室長は「地元経済の復興にもつながるよう誘致したい」と話した。

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