茨城・常陸太田産新米の甘酒、水戸の婦人服店が販売 生産者を支援

茨城新聞
2021年11月8日

婦人衣料・服飾雑貨のセレクトショップ「サロン・ド・ラン」(水戸市見和、吉沢裕仁代表)は茨城県常陸太田市産の新米で作った甘酒の販売を始めた。新型コロナウイルス感染拡大による外食自粛で県産米の需要が減少しているのを受け、生産者を応援しようと同市の米穀店と連携。九州の酒蔵に製造委託し販売している。今後はお歳暮セットとしても販売予定。

販売しているのは、常陸太田市産の特別栽培米コシヒカリ「黄門米」と米こうじ、水のみを使用したノンアルコールの甘酒。店名と新型コロナが収束し「らんらん気分の毎日が過ごせるように」との思いから「ランランあまざけ」と名付けた。

吉沢代表は「飲みやすさと食感にこだわった」といい、コメの粒感を残した。砂糖や添加物を一切使用せず、自然な甘みで冷やしても温めてもおいしく飲めるように仕上げた。継続して飲んでもらうために、1瓶900ミリリットル入りで製造している。価格は900円(税抜き)。

サロン・ド・ランは2014年10月オープン。40~70代を対象とした婦人衣料や服飾雑貨、バッグなどを手頃な価格で販売している。昨年の1回目の緊急事態宣言明けに「常連のお客さまの体に健康にいいものを」との思いから粗品として甘酒を配布。常連客から好評価を受け、昨夏から販売を開始した。

当初の甘酒は九州産米を使用していた。県産米の需要減を受け、今年10月から常陸太田市の米穀店「タツミ米穀」と連携。黄門米を使用した甘酒の販売に取り組んでいる。甘酒は「飲む点滴」とも呼ばれるほど栄養価が高く、アミノ酸やブドウ糖、食物繊維などが豊富に含まれている。

ランランあまざけは、サロン・ド・ランとタツミ米穀、県内の特産品を集めた「いばらき県産品お取り寄せサイト」で購入できる。「京成百貨店」(水戸市泉町)のお歳暮ギフトセンターで販売する。吉沢代表は「そのままでも、豆乳や牛乳で割って飲んでもおいしい。ぜひ多くの方に飲んでいただきたい」と話した。

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