切り絵作家と受講者 技巧凝らす力作60点 「茨城のきりえ展」那珂で8月2日まで

茨城新聞
2020年7月24日

技巧を凝らした作品が並ぶ「茨城のきりえ展」が22日、那珂市戸の県植物園で始まった。県内の教室で講師を務める切り絵作家、冨山明峰さんや黒沢知慧美さん、受講者らの力作約60作品が並ぶ。8月2日まで。

作品は常陸大宮市特産の「西ノ内和紙」を使用。染め物の伝統技法「水戸黒」を応用した方法で紙を黒く染めた。作品は植物や建物、心象風景などを主に白と黒の線で表現。冨山さんは、水戸東武館や大手門などの建造物や、極小の立体切り絵などを並べた。来場者は細かな技術に、興味深そうに見入っていた。

冨山さんは「展示を通して、地元にある和紙の良さをPRしたい」、黒沢さんは「伝統を守りながら、新しいことに挑戦している。新たな感覚で切り絵を見てほしい」と呼び掛けた。

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