その名も 担々風かんぴょううどん 「新名物」目指し県めん類業組合 高校生考案、メニュー化

下野新聞
2019年10月17日

 【宇都宮】そば店主らでつくる県めん類業生活衛生同業組合は15日までに、本県特産物を使って売り出す新名物を「担々風かんぴょううどん」に決めた。「SNS映え」も意識した高校生のレシピを元に、組合員が仕上げた。本県のそば、うどんは必ずしも知名度が高くないとされるが、新名物でブランド力向上を図る。

 組合は若者の柔軟な発想を取り入れようと、宇都宮短大付属高調理科の全約240人からレシピを募集。「自分が食べたい」「写真を撮りたい」といった視点の約220点が集まった。

 このうち校内や組合の選考で残ったのは、いずれも2年生で、安好奈々子(やすよしななこ)さん(17)の「担々風かんぴょううどん」、小泉結愛(こいずみゆあ)さん(16)の「水餃子(ぎょーざ)入りけんちんうどん」、中野夢花(なかのゆか)さん(17)の「かんぴょうナムルと豚しゃぶサラダの梅ポンうどん」の3点。

 9月末に市内で開かれた最終選考会で、高校生と組合員計約10人が食べ比べた結果、最優秀賞に安好さんのうどんが選ばれた。豆乳を使った担々麺風のスープに、本県が生産量日本一のかんぴょうにしっかり味を付け載せて、唐辛子をトッピング。白いスープと唐辛子の赤のコントラストが際立ち、豆板醤ソースを後から入れると味の変化が楽しめる。組合員から「バランスが良く完成された味」などの声が聞かれた。

 安好さんは「選ばれてうれしい。県内はもちろん県外の人にも味わってほしい」と話した。

 組合は12月をめどに組合員店舗に、基本レシピを提供。各店はアレンジを加えるなどして、メニューとする。そばとしても提供する。小林定雄(こばやしさだお)理事長(70)は「組合全体の新しいアイデアの新名物として売り出したい」と語った。

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