《たかさき味酒乱》丁寧な接客に好感

上毛新聞
2019年10月12日

暮らす・和食 のぼる
(高崎市通町77ワシントンビル1階西)

 横幅が3メートルほどある大きな白地ののれんに「のぼる」と書かれた文字が秋風に揺れる。今年の4月に経営と接客が担当の長井義高さん(31)と調理担当の田貝司さん(同)の高校時代の同級生2人で4月19日にオープンした新しいお店だ。

 店名の「のぼる」は、山の頂上を一歩ずつ目指すように、夢や目標に向かって“上っていく”ことを意味し、「暮らす・和食」は人の生活に溶け込んだ和食を提供するという心意気を盛り込んでいる。

 月曜から木曜日の6名以上限定だが、5000円の飲み放題コースは充実しており、とてもお得。メニューは前菜、サラダ、揚げ物、本日のお刺身盛り、焼き物、茶わん蒸し、炊き込みご飯の7品。飲み物は、生ビール、甲州ハイボール、レモンサワー、焼酎、日本酒、ゆず酒、赤白のワインと種類豊富に用意。

 日本酒(500円~)好きには、青森の「睦奥八仙(むつはっせん)」や青森の「豊盃(ほうはい)」秋田の「雪の芳舎(ぼうじゃ)」京都の「蒼空(そうくう)」などどれもたしなみたくなる代物が数多く並べられている。また「運が良ければ隠し酒も用意している」というから楽しみが倍増する。

 お客さまに対しても、料理に対しても「毎回、初めてという心意気で接し、心を込めて作っている。決して妥協はしない」という2人の言葉にうれしくなるばかりだ。

【データ】
▽営業 月~土曜17時30分~24時(ラストオーダー23時)
▽日曜定休
▽客席 21
▽電話 027-388-0288

【評価】
 JR高崎駅から若干離れており、客入りに心配の感はあったが、平日にもかかわらず来客の多さに味酒乱のメンバーもびっくり。接客の丁寧さと居心地の良さでリピーターを獲得したようだ。テキパキと仕事に励む若手経営者の2人に好感度アップ。また友人を連れて行こうかな。

【たかさき味酒乱】
 メンバーは会社役員、元商店街会長、まちづくり団体会員ら30~70代の男女6人。「味はランチ、酒は1次会、乱は2次会」と幅広い飲食店を自己負担で覆面調査する。味、値段、サービス(接客)、雰囲気(ハード)を5段階で審査。「3」を基準に観音様をイメージしたイラスト数で評価度を表す。