グラウンドゴルフ場整備 高崎市 榛名湖畔「ゆうすげ」

上毛新聞
2019年8月19日

 榛名湖周辺の活性化に向け、高崎市は湖畔にある市営宿泊施設「榛名湖温泉ゆうすげ」(同市榛名湖町)の一部を解体し、跡地にグラウンドゴルフ場を整備する方針を決めた。施設老朽化や来館者の減少を踏まえた対応で、2022年春のオープンを目指す。近年のグラウンドゴルフ人気の高まりを追い風に、宿泊とコース利用をパッケージ化して売り出す考えだ。

 開館から約40年経過して老朽化が進む別館「レークサイドゆうすげ」を解体し、跡地(総面積約2600平方メートル)を「レイクサイド・グラウンドゴルフコース」(仮称、計8ホール)として整備する。21年度の着工を予定している。

 同施設の指定管理者によると、近年は周辺のグラウンドゴルフ場を利用する人の来館が増加傾向にある。18年度は約700人だったが、本年度は6月末時点で299人と前年度を上回るペースで推移し、最終的に千人程度が見込まれる。

 こうした現状を踏まえ、市はグラウンドゴルフに着目した施設運営に活路があると判断した。本館「ゆうすげ元湯」は営業を継続し、宿泊を含むコース利用者の来館を促す。

 富岡賢治市長は「景観が美しい榛名湖畔に造るので、多くの元気な高齢者に利用してもらえると思う」としている。

 榛名湖周辺を巡っては、湖畔で130年以上続く食事処「湖畔亭」を改修し、芸術家の創作拠点として整備するプロジェクトも進行中。自転車競技やトライアスロン大会の開催など、市は新たな魅力づくりに力を入れている。