住民と餅つき交流 カンボジアの大学生、県北滞在

茨城新聞
2015年10月23日

外務省の青少年育成事業の一環で、カンボジアの大学生らが県北地域に滞在し、日本の生活や文化に触れながら地域住民と交流を深めている。22日は日立、常陸太田、大子の3市町を訪れ、田舎体験やリンゴ狩りなどを満喫した。

日本を訪れたのはカンボジアの10~30代の大学生や大学院生ら23人。県とグリーンふるさと振興機構が推進する体験型教育旅行として受け入れた。
21日に来日した一行はこの日、日立市役所を表敬訪問した後、常陸太田市里美地区の古民家「荒蒔邸」で田舎体験を楽しんだり、郷土料理に舌鼓を打った。初挑戦の餅つきでは地元住民らの手ほどきを受け「よいしょー、よいしょー」と掛け声を掛けながら交代で餅をつき、出来たてを味わった。
けんちん汁作りに挑戦した大学2年のソック・ソッピァパニャーさん(19)は「伝統的な料理を体験できてよかった。日本食は健康を意識した料理だと学んだ」と笑顔。同じく大学2年のデーン・シダロットさん(18)は「日本の古い伝統に触れることができてうれしい。母国に帰ったら日本の文化や素晴らしさを友人たちに伝えたい」と話した。
一行は5泊6日の日程で県北地域に滞在し、施設見学やホームステイなどを体験し、26日に帰国する予定。

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