「希少植物」育って元気に花咲かす 佐野・五丈の滝植物園 クマガイソウ見頃
下野新聞
2019年5月7日
【佐野】環境省のレッドリストで絶滅危惧Ⅱ類に指定されている希少植物のクマガイソウが、水木町の「五丈の滝前植物園」で見頃を迎えている。10日ごろまで楽しめるという。
クマガイソウは袋状の花と扇形の葉が特徴のラン科の多年草。観賞用の乱獲などの影響で、全国的に数を減らしているとされる。
山林に面した同園は、クマガイソウの生育に適した木陰や土壌に恵まれ、毎年この時期には約1500株が花を咲かせる。今年は春先の少雨で花の数はやや少なめだが、咲いた花は例年通りの大きさに育ったという。
4日は、カメラを手にしたアマチュア写真家などが訪れ、木漏れ日の中で揺れるクマガイソウを写真に収めていた。
園主の広瀬治克(ひろせはるよし)さん(65)は「珍しい植物なので、ぜひ見に来てください」と来園を呼び掛けている。
午前8時~午後5時。入場無料。