「八ツ場芋」作り最盛期 人気で生産5倍
上毛新聞
2019年1月20日
新年度に完成が予定される八ツ場ダムの水没予定地の一つ、長野原町林地区の機械利用組合(篠原久之組合長)による干し芋作りが最盛期を迎えている。地区内の道の駅「八ツ場ふるさと館」で販売。素朴な味わいと「八ツ場芋地元産」の商品名が観光客の人気を集めており、今季は生産規模を5倍に拡大して取り組んでいる。
原料のサツマイモは主に、ダムによる生活再建事業の土地改良事業で整備された農地で栽培している。「シルクスイート」「タマユタカ」などを昨秋に収穫した。現在は皮をむいて蒸したイモを干し、袋詰めする作業が大詰めだ。
昨シーズンは販売後4カ月で600袋が完売した。道の駅に立ち寄った観光客がリピーターとなり、まとめ買いするケースもあったという。今シーズンは栽培面積を増やしたり、農家からサツマイモを買い入れたりして、3千袋の製造を目指す。
篠原組合長は「先月に販売を始め、既に350袋ほどが売れた。八ツ場の名産としてブランド化し、今後はインターネット販売も手掛けたい」と話している。300グラム入りで650円。