問屋町にぎわいを ビエント高崎に新ギャラリー 初回は半谷学さん個展

上毛新聞
2018年11月19日

街のにぎわいにつなげようと、高崎卸商社街協同組合(吉浜達三理事長)は、管理する高崎市問屋町のビエント高崎の一部を活用し、「ビエント アーツ ギャラリー」をオープンした。初回展示として、みなかみ町を拠点に活動する美術家、半谷(はんがい)学さん(55)の個展を12月10日まで開いている。
広さ80平方メートルの室内は、作品が際立つように落ち着いたグレーを基調とした。入り口付近に県内作家の作品を販売するコーナーを設置。会社員や学生にも気軽に芸術に触れてもらおうと、開館は金曜から月曜までの週末前後としている。今後は若手アーティストを呼び込み、月1回ほどのペースで展示会を開きたい考えだ。
初回は、スペイン語で風を意味する「ビエント」にちなみ、「風の始まり」と題した。使い捨てられた傘やロープを組み合わせて、空想上の花を表現した立体作品など14点が並ぶ。天井からつるし、入り口から吹き込まれる風で揺れ動くような仕掛けにしている。
半谷さんは「捨てられたものを使った作品を通して、消費社会の在り方を問いたい」と話した。
開館は正午~午後6時。問い合わせはギャラリー(☎080・9542・5241)へ。

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