「栃木で売って紅白へ」  U字工事が歌手デビュー 本格ムード歌謡ビギン・ザ・ギンザ

下野新聞
2018年6月28日

 本県出身のお笑いコンビ「U字工事」は、本格派のムード歌謡曲「ビギン・ザ・ギンザ」を27日リリースし、歌手デビューを果たした。2人は同日、東京都内で開いた記者会見で生歌も披露し、年末の紅白歌合戦出場に意気込みを見せた。

 U字工事は、那須塩原市出身でツッコミ担当の福田薫(ふくだかおる)さん(40)と大田原市出身でボケ担当の益子卓郎(ましこたくろう)さん(40)のコンビ。

 同曲はニッポン放送のラジオ番組「高田文夫(たかだふみお)のラジオビバリー昼ズ」の放送30年記念ソング。番組パーソナリティーで放送作家の高田さんが作詞を、「およげ!たいやきくん」の作者でもある佐瀬寿一(させじゅいち)さんが作曲を手掛けた。歌唱力を見込まれた益子さんがボーカル、福田さんがコーラスと幼少期に習っていたというバイオリン演奏を担当した。

 会見で益子さんはオファー当時の心境を「うれしさが2割、不安が8割だった」と振り返った。生歌を披露する前には「この一歩から始まって年末の紅白につながると思うので、一歩目を大事にしたい」と野心をのぞかせ、オリコンチャート上位入りへ「僕らは栃木4割、アマゾン6割で売っていく」と笑わせた。

 益子さんありきのオファーに当初困惑したという福田さんも「ようやくバイオリンを生かせる時が来た」と笑顔を浮かべ、「銀座の通りの名が出てくる歌詞を覚えてくれたら(銀座への)旅が面白くなると思う」などと県民にメッセージを送った。