春の訪れ、樫棒響く 鹿島神宮・祭頭祭

茨城新聞
2018年3月10日

春の訪れを告げる鹿島神宮の伝統行事「祭頭祭(さいとうさい)」が9日、鹿嶋市宮中の同神宮境内や門前町で行われ、色鮮やかな衣装に身を包んだ市民らが勇壮に樫(かし)棒を組み鳴らし、五穀豊穣(ほうじょう)や天下太平を願った。

囃人(はやしびと)が10人前後で一組となり、15組が参加。「イヤーホエ」などと歌いながら街を歩き、立ち止まっては輪になって樫棒を組み合い、伝統の音を響かせた。同神宮に着くと一斉に祭頭囃を奉納した。

今年の奉仕役は小宮作地区が務めた。大川秀雄祭事委員長(65)は「雨の中で囃人たちの心意気を感じた」と満足そう。高校3年の坂内ましろさん(18)は「伝統の祭りに参加できて良かった」と話した。 

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